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経営と人のあり方を探る
(トップ経営者に聞く)
経営理念は企業をどういう姿にどうしたいのかということで、そこには歴史や企業文化が深く関わる。したがって当然ながら企業ごとに経営理念は異なるわけだが、企業は組織であり、人が集まって組織を形成している以上、経営理念は人に深く関わるということである。
今回、伊藤忠商事の丹羽社長にインタビューを行った。
企業はその目的を達成するために、どのように人を動かしていくか、その根本が経営理念で、経営の力とは人を動かす力である。
人を動かすには難しい言葉ではだめだ。
難しい言葉は人を遠ざける。簡潔でわかりやすい言葉でかつ人の心を動かす言葉でなくてはならない。
しかし簡単な言葉ほど実行は難しい。
たとえば伊藤忠商事ではclean、honest、beautifulと言っている。汚いことはするな、不正直なことはするな、卑しい人間になるな。これらの言葉は全世界の社員が知っているが、実行は難しい。 |

伊藤忠商事
代表 丹羽宇一郎 氏
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地域によっては「それでは商売が難しい」という者もいる。
しかしリーダーは霧の中で迷ったときに、きちんと方向性を示すことが大事であるが、経営においては物事の価値観を示すことでもある。
人は何のために働くのか、これに対する価値観もしっかりもたなけれなけ経営はできない。
上司は部下の価値を認め、誉めることが大事 さて、心の病は増えている。人間である以上悩みはつきもので、悩みを持っていることを悩みすぎてもいけない。
こういうことは自分自身が認識するとともに、職場では上司は部下の存在を認めて、任せて、誉めることが大事だ。
上司が部下の心の病の前兆に気がつかないのはその存在を認めていないことと同じだ。
IT化が進展し、会話が減った。
皆賢くなり、感情を表すことを忌み嫌う様になった。
自分の言いたいこと、したいことを表に出さないと心の病は増える。
自分の価値観をもって感性を大事にすることこそ重要なのに、価値観を表に出すことは恥ずかしいと思う様になっている。
それは他人に良く思われたいと思うなど周りの目を気にしすぎるからだ。
企業においてはこの傾向が顕著に表れる。
こうしてみると企業の中に素直に感性を発揮できる環境を作ることが経営の責務だと痛感する。
社員が安心して働く環境を目指して、社員の状況に応じたオプションをたくさん用意したい。
介護、メンタルヘルス、カウンセリングなど様々なオプションを用意する。
仕事を通じて対話をしよう
心の病の予防法は1つ。それは対話だ。
業績評価など人事制度の運営においても対話がなければ何も成り立たない。
ときに誉め、ときに叱る上司が必要なのだ。
経営は人を動かすと言ったが、つまるところ、これは人の心を動かすことだ。
人は何のために働くのか?
仕事を通じて感激と感動を得るためだ。
皆で感激・感動を共有したいからだ。
それが実現できている会社であれば、心の病は発生しないが、それは100%は無理だ。しかしリーダーは目指していかなければならない。
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