ドラッカーの提言−変化はコントロールできない。できるのはその先頭に立つ事だけである。
(ネクスト・チェンジリーダーズコラム)
●本当に『変化』はコントロールできないのか?
前号の『市場創造戦略』では、顧客の潜在ニーズを掘り起こし、新しい市場を自ら創り出す事、とありました。その事例として、飲食店の新業態開発のコンセプトと成功事例をお伝えしました。
これは『マーケットイン』、つまり顧客重視の商品開発や理論であり、すべての発想が『顧客』を起点としているものです。対して『メーカー』や『販売者』の都合を優先させることを『プロダクトアウト』といいます。
これはマーケティングの事だけにとどまらず、部下をもつリーダーのマネジメントにおいても、2つのタイプがあると思います。
『マーケットイン』タイプのリーダーは、部下のニーズ(=声なき声)を掘り起こし、サポートすることで組織目標の達成を目指す。『プロダクトアウト』タイプのリーダーは、自分の論理や都合を優先しがち…。
この例えで言えば、以前の私は完全に『プロダクトアウト』タイプでした。
自分が一番売っていて、一番考えていて、一番努力している。
ということは一番会社に貢献している。この自分が考えた戦略に従わない奴は許さん!という高慢なリーダーでした。
最初は黙って従っていた部下も、じょじょに成績が上がってくるにつれ、自論を主張するようになってきました。部下が『変化』してきたのです。でも、私はその『変化』を認めず、押さえつけてきました。
その結果、大きな失敗をしたのですが、このときにふと目に入ったのが次の言葉でした。
『変化はコントロールできない。できるのはその先頭に立つ事だけである。』
『部下をおもうようにコントロールすることはできない。であれば、自分がおもいっきり変わろう。』と思い、入社1ヶ月目の新卒にさえ、『どうしたらいい?』と聞きまくりました。自分を変えようと、必死でした。
結果、私は短期間に大きく変化しました。その体験が今の私の考え方の礎となっていることは、間違いありません。
コントロールを意識し続けると、多くの部下を『自主退職』というかたちに追い込みます。
しかし『辞めたらまた採用すればいいじゃない。』という考え方も一方にあります。
事実、それで業績を伸ばし続けている会社もあります。
『じゃあ、どちらがいいの?』ということについて、私の意見としては『どちらも経験してみて、自分のスタイルをつくったほうがよい』ということです。
私は典型的な『プロダクトアウト』型マネージャーから意識的に、『マーケットイン』型に強制的に自分を変えました。その2つの相反するタイプを経験したことで、両方のメリット・デメリットが理解できるようになりました。
ティーチング志向型、コーチング志向型というのがわかりやすいでしょうか。
営業リーダーの最終目標は『組織目標の達成』。そのための階段をどのように上っていったらいいか?どの道を選ぶか?ちょっと考えてみましょう。
どちらにしても自ら『チェンジリーダー』として変化を起こさなければ、何も変わらないことは確かです。
●『チェンジリーダー』とは?
変化を機会ととらえるもの。この時代、変化は常態。変化はリスクだらけ、ラクではない。
生き残る方法は『自ら変革の担い手』=チェンジリーダーになる者だけ!変化のなかからチャンスを見つけれられる人だけ!
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