ドラッカーの提言−マネジメントのあるべき姿
(ネクスト・チェンジリーダーズコラム)
●マネジメントとは『経営資源の活かし方』!
前号より引き続き、『マネジメント』についてお届けします。マネジメントとは、『経営資源の活かし方』といえますが、前号では『自分の経営資源を活かすこと』をテーマにお届けしました。
今回は、そのマネジメントのあるべき姿をドラッカーの提言をもとに解説し若手営業マンがどう活かしていくべきかを、ご提案します。
●マネジメントの役割は…
『共通の目標・価値観を持つ人たちが、適切な組織をつくり、訓練と研鑚によって、共同で成果を上げられるようにすること。』
会社でいえば『共通の価値観』とは『会社のビジョン達成』にあたります。
『お客様にとって、○○な会社になります』とか『業界で○○という地位を確立します。』とか、社長が目指していることです。
通常の会社であれば、このビジョンが行動の基準となっているはずです。
ですので、転職などする場合は『この会社のビジョンは?』と確認しておかないと、『何を正しい』と判断するかが分かりません。
自分は正しいと思ってやっているのに、会社から『うちの考え方とは違う』といわれることはよくあります。
しかし、この価値観に沿うことが会社の成功につながるかどうか、は全く別物です。
第二次世界大戦で『我々日本軍は最強の軍隊だ!』といって全国民が価値観を統一し、従った結果、無残な敗北をしたように。
情報統制が厳しい当時ならではのことですが、これだけ情報が誰でも手に入る時代になってくると、無茶なビジョンを掲げて組織戦を挑むことは不可能です。
社長個人、リーダー個人が価値観を主張するのは勝手ですが『組織共有の価値観』となると、客観性と共感が必要になってきます。
そのため組織の価値観は、組織の成員全員の支持をもって定義されなければ、絵に描いた餅になってしまうのです。
リーダーが勝手に定義するのではなく、いっしょになって考えるプロセス無しには共有されることはないでしょう。
これは個人におきかえても同様です。例えば『俺は会社でトップセールスマンになるぞ!』といっても、身近なパートナーの共感や承認がなければ実現は難しく、仮に達成できてもむなしいだけでしょう。
ビジョン設定には周囲の理解を忘れずに。
●マネジメントの7つの役割
以下(1)〜(7)は、ドラッカーがマネジメントのあるべき姿を示したものです。これを『自分マネジメント』に置き換えて考えていきましょう。
(1)『人間』に関わること→ 人の強みを生かし、弱みを無意味に
経営資源の『ヒト、モノ、カネ、情報』のなかで最も重要なのが『ヒト』の活かし方であるといっています。これは前号でもお伝えしたように、『2つ以上の強みが、1つの弱みを消す』というように、強みを伸ばすことを重点にしていきましょう。
(2)人と人との『関係』に関わること
組織の成果は『人と人との協業』の度合いによって、大きく左右されますが部下と『協業』しようと思っている上司がどれだけいるか、は疑問です。
いつまでも『俺のいうことを聞いていればいいんだ!』というバカ上司の下では、その関係はマイナスです。
よって組織の業績もあがらない…。もし、上司が協業を心底求めているのであれば、それに答えてあげましょう。
(3)あらゆる組織の人間が仕事について『共通の価値観と目標』をもつこと
これは先ほど書いたように、共通であるがゆえに、価値観や目標を決める段階に関与する必要がある、ということです。
最終決定権は社長やリーダーにあるのですが、自分の価値観と180度違うものであれば、それがストレスの源泉となります。
ビジョンを少しでも共感できなければ転職をお勧めします。
(4)組織と成員を『成長』させること→組織は『学習と教育のための機関』
転職の最終判断は、『その組織で学習の機会があるか』だと考えます。
そこで働くことで学ぶものがもう無い、とか学習(や経験)の場を与えてもらえない、という組織であれば働く意味がありません。
強制収容所で労働させられているようなものです。さっさと見切りをつけましょう。
(5)異なる技能と知識をもった人たちが『意思の疎通』をし『個人の責任』を確立すること
自分にはないスキルや知識をもった人は尊敬できます。さらに自分と違う価値観をもった人と付き合うと、大きな気付きがあります。
ただし、価値観が違う人とひとつの組織で働くと、必ずぶつかりますので、協業できるかどうかは別物です。
お互いがアドバイザーのようなスタンスで関わることがベストでしょう。
(6)成果の評価基準は利益だけではなく、関わるすべてが重要。常に『評価・測定』できるようにすること
目先の成果だけを評価対象とすることを『結果主義』といい、成長レベルまで含めた評価を『成果主義』といいます。
このことは『成果主義』の正当性をあらわしていますが、例えば上司のなかで『今月の目標達成ができていない奴は一切の発言権なし』というバカがいます。
『目立たないけど明らかに成長していること』をわざわざ探して評価してくれる上司は貴重です。
いつか恩返しができるように頑張りましょう。
(7)成果は常に外部(=顧客)の満足で図ること
これも同様で『目先の売上』だけで成果を評価するのではなく、『タイミングさえあえば、商品を買ってくれる客』=見込み客をどれだけ確保したか、またはユーザーからの喜びの声をどれだけ得られたか、が成果として認められます。
『自分の顧客(見込み客)はこれだけ満足している』ということを証明するためには、『顧客の声』を積極的に集め、レポートにすることをお勧めします。多くの声を集めることを優先しましょう。
●『マネジメント』とは? −ドラッカー提言まとめ
その最大の役割は、情報を『知識』にかえ、知識を『行動』にすること。マネージャーとは、知識を行動に具体化することに『責任』をもつ者。
アナタの上司はどうでしょう。そして自分自身をマネジメントしている『アナタ自身』は、どうですか?ちょっと考えてみましょう。
|
|
|
 |
事務職/秘書/その他 ●営業事務 年収300万円 シーシーエヌ総研
その他
|
 |
|
|