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履歴書の書き方

販売で10年→経理で2年という人がいるとします。職歴としては圧倒的に販売経験が長くても、経理に応募するのであれば、応募書類には販売経験1割、経理経験9割で書くということがありえます。しかし、それは職務経歴書の場合です。応募書類に虚偽を書くことは許されませんが、職務経歴書であれば、アピールしたい内容を強調するような書き方は常識の範囲内で許容されます。一方、履歴書の場合は、学歴も職歴もいつからいつまでどこに所属していたのかという事実だけを書きます。誰が読んでも誤解のない客観的な事実を分かりやすく書くのが良いでしょう。

履歴書作成のポイント

履歴書サンプル

日付

相手が求人企業であっても人材紹介会社であっても「提出する日」を書いて下さい。

氏名

氏名は漢字、「フリガナ」はカタカナ、「ふりがな」はふりがなで書きます。氏名の姓と名の間は、半角もしくは全角スペースをひとつ空けると良いでしょう。誰でも読めるような簡単な氏名であっても、フリガナは必ず書くべきです。

生年月日

昭和・平成など元号で書く方が普通です。数字は算用数字を用いてください。算用数字とはアラビア数字と同義で、0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9です。年月は元号と西暦が混在せず、どちらか一方で統一されている方が良いです。学歴の入学年月・卒業年月、職歴の入社年月・退社年月、資格取得年月、生年月日、記入日などすべて元号で統一するのがオーソドックスです。

年齢

算用数字で書きます。

性別

「男」「女」いずれかで書きます。wordなどのフォームであらかじめ「男性・女性」となっている場合は一方を削除してください。描画ツールで該当する方を円で囲み、円の上で右クリック→オートシェイプの書式設定→レイアウト→背面とすると、該当する方に丸をつけたようになります。

現住所

郵便番号は算用数字、その後は都道府県から漢字で書きます。住所は通称や俗称を避け正確な表記にしてください(たとえば京都の上がる、下がる、西入る、東入るなどは使わない)。丁・番地・号は、3-5-14のようにせず、3丁目5番地14号と書いてください。ビル名・マンション名・アパート名と部屋番号も必要です。省略せず、部屋番号も103号室などと書くべきです。住所のフリガナは、「フリガナ」ならカタカナで、「ふりがな」ならひらがなで、都道府県から書きます。ただし、丁・番地・号までフリガナを付ける必要はありません。

電話番号

自宅と携帯両方の電話番号を書きます。どちらか一方がない場合は片方だけで結構です。いずれの場合も算用数字とハイフンを使ってください。Ex. 090-1234-5678 書類選考に通った場合はとくに連絡先として重要な箇所となります。間違いがないか良く確かめておきましょう。

E-MAILアドレス

標準的なフォント(centuryなど)の半角英数で書きます。ここも連絡を取る際の重要な箇所です。3回見直してください。

連絡先

両親の住所など、現住所以外に連絡を希望する先、あるいは緊急時に連絡を希望する先がある場合に書いて下さい。書き方は住所と同じです。

学歴

記入は高校の卒業からで結構です。小学校・中学校は卒業年月を記入し、高校から入学年月と卒業年月を記入するというのがよく云われることですが、現場では、必要ありません。学校名は正式名称を書きましょう。高校名を書くとき、私立とするのは便宜的なやり方で、正しくは、学校法人〜学園〜高等学校であったりします。調べて見ると良いでしょう。予備校は書く必要がありません。大学は学部・学科(専攻)まで正式名称で書きます。入学と卒業はそれぞれ学校名を省略しないで書きます。「同大学」「〃」で省略しない。中退すると学歴にはなりませんが、卒業年月の代わりに中途退学した年月を書き、学校名の後に「中途退学」として下さい。また、入学年月・卒業年月などは元号で書く方が正式です。

例1
平成12年3月 学校法人桐朋学園桐朋女子高等学校 卒業
× 2000年3月 私立桐朋女子高校 卒業
例2
平成12年4月 慶應義塾大学文学部人文社会学科 入学
平成16年3月 慶應義塾大学文学部人文社会学科英米文学専攻 卒業
× 2000年4月 慶応大学文学部人文社会学科 入学
2004年3月 同大学 英文科       卒業
2000年4月 慶応大学文学部人文社会学科 入学
2004年3月      〃        卒業

職歴

アルバイト以外の職歴を書きます。会社名は省略せず正式名称で入社・退社歴を古いものから順に並べます。学歴と同様、「同社」「〃」などで省略してはいけません。株式会社も(株)ではなく「株式会社」とすべきです。正社員・契約社員の場合は雇用形態を書く必要はありません。退職理由や事業内容・業務内容なども書く必要がありません。何年何月にどこに入社して何年何月にどこを退社して…という事実のみ列挙します。派遣で働いた場合は、派遣元の会社名を書くのが普通ですが、志望する企業から評価されそうな派遣先(業種が近い、同じ外資系など)を経験しているなら派遣元と派遣先を両方書いても結構です。派遣元と派遣先を両方書く場合、派遣元の企業名の下にインデントして(へこみをつけて)派遣先を並べると見やすいでしょう。また、派遣先での勤務期間も記入すると分かりやすいかと思います。入社年月・退社年月は元号で書きます。現職である場合は「現在に至る」「在職中」をつけ、最後に「以上」と結びます。

例1
平成11年 7月 ワンワンスタッフィング株式会社 入社(派遣) 派遣元
平成13年 4月 ワンワンスタッフィング株式会社 退社(派遣期間満了)
平成13年 5月 ホーホーコミュニケーションズ株式会社 入社 正社員

契約社員

平成15年 9月 ホーホーコミュニケーションズ株式会社 退社
平成16年 2月 ニョロロ総合研究所株式会社 入社
平成19年 11月 在職中

以上

例2
平成11年 7月 ワンワンスタッフィング株式会社 入社(派遣) 派遣元
    バウワウ・ジャパン(11年7月〜12年2月) 派遣先
    バウワウ・ジャパン 退社(派遣期間満了)
    日本MBM(12年4月〜12年10月)
    日本MBM 退社(派遣期間満了)
    ドードーアンドホーホー・フィナンシャルサービス(12年12月〜13年3月)
    ドードーアンドホーホー・フィナンシャルサービス 退社(派遣期間満了)
平成13年 4月 ワンワンスタッフィング 退社 派遣元
平成13年 5月 ホーホーコミュニケーションズ株式会社 入社 正社員

契約社員

平成15年 9月 ホーホーコミュニケーションズ株式会社 退社
平成16年 2月 ニョロロ総合研究所株式会社 入社
平成19年 11月 在職中

以上

履歴書サンプル

免許・資格

持っている資格・免許を正式名称で取得年月の早い順に書きますが、必ずしもすべて書かなければいけないわけではありません。これから応募する企業の事業・業務に無関係の資格を羅列するのであれば、役立ちそうなもの・評価されそうなものだけを選択的に書いた方が良いでしょう。資格・免許の種類・数の多さはむしろマイナス評価される場合が多く、自信がないから資格で武装しているのうに見えます。賞罰とは異なり、持っていても書かないことは詐称になりません。もちろん、持っていないのに書けば立派に詐称です。絶対にやめましょう。ただし、「〜資格取得に向けて勉強中」と書くのは大いに結構です。

特技・技能・専門知識

他人に比べて特別目立つ資質を持っている場合は、それを書きます。直ぐに思いつかないなら書かないでOK、作ってまで書いてはいけません。応募企業や応募職種に役立つ特技や専門知識があればそれを書くのがベストですが、選考する側としては、まったく関係のないことであっても、応募者のパーソナリティを知るための参考に使えます。「資格は持っていないけれど、得意である」ということをアピールするのも良いでしょう。たとえばEXCELが得意なら、「特技はEXCELです」と云い切って平気です。なぜそう云えるのか根拠となるものを一緒に示して説得力を持たせるとベターです。

趣味

パーソナリティを知るための項目です。採用担当者は、応募者がマッチするかしないかではなく、応募者がどういう人なのか知るための材料として使います。読書、音楽鑑賞、映画鑑賞、ショッピング、ドライブなどが一般的ですが、それだけではどういう人物なのか分からないので、たとえば読書ならどういうものを読むのか、具体的に書くと良いでしょう。「映画を字幕なしで見る」「イギリス文学を原書で読む」など語学力のアピールに使う手もあります。特殊な趣味の場合は、常識の範囲内で書いて下さい。パチンコ・競馬など賭博系は書かない方が無難です。

スポーツ

フットサル、釣り、水泳、テニス、ジョギング、野球…などを書きます。たとえばサッカーを「やる」のと「見る」のはどちらも趣味の欄にも書くことが出来ますが、ここでは自分が実際にやっているスポーツを書いて下さい(野球観戦などは書けません)。過去にやっていたスポーツではなく、今やっていることを書きましょう。何もやっていなければ書かなくて結構です。1年に一度スキーに行くくらいであれば「スキー」と書いてしまっても平気です。散歩をスポーツとするのには違和感がありますが、たとえば毎日1時間、規則正しく持続的に運動として歩いているなら、それを書くべきです。採用担当者が知りたいのは、パーソナリティ、健康、体力、そして精神性です。ひとつのことを長く続けられるのは貴重な資質です。

志望動機

個別の企業に応募するのでなければ、書かなくて結構です。インターネットを介して書類選考が行われ、実際に面接に行く段階になって、応募書類をもう一度手渡しで提出することがあります。そのときは個別の企業の面接に行くわけですから、志望動機を書きます。志望動機は、なぜその業種・職種なのか、同じ業種・職種の中でなぜその企業なのか、を書いてください。転職は「A: 自分のやってきたこと」「B: 自分のやりたいこと」「C: 企業の求めていること」が一致するほど上手くいきます。自分のやってきた経験や知識(A)が、応募する企業の募集(C)に合致するということ、さらにそれに興味がありぜひやりたい(C)ということを書けば、十分な志望動機になります。また、未経験の場合はAがB,Cに合致しないので、一貫性を持たせるようにすると良いでしょう。その仕事をやりたいために「大学では〜を勉強し」「前の会社ではそれはできなかったけれど、仕事の傍ら〜という資格を取り」「今〜に取り組んでいる」という一本話の筋が通っていると、説得力のある強力な意欲が伝わります。

本人希望記入欄

転職市場におけるその人の価値によって異なります。一般的な場合は「貴社の規定に従います」と書きますが、よほどスペックの高い人、多くの企業からオファーが殺到してどこに行くか選ぶのに困るような人は、給料や勤務時間を明記した方が良いでしょう。たとえば希望する年収が得られないのに選考が進めば、求人側も求職側もお互いにとって時間の無駄となりますから、書類選考の段階で希望条件を明記しておき、それが難しいなら入社しないと意思表示しておくべきです。
一方、一般的な人の場合は、あるいは、転職市場における自分の価値をよく知らない人の場合は、「貴社の規定に従います」と書くべきです。果たしていくつの企業から内定を受けることが出来るか分からない段階で、わざわざ可能性を狭める必要はありません。選考をパスして内定を得、採用条件の書かれたオファーレターを受け取ってから、条件の良い方を選び、そうではない方は辞退すれば良いのです。内定を得て、はじめて相手と互角になることを忘れてはいけません。ただし、勤務地など、どうしても必須の条件は、はじめから書類に明記しておく方が良いでしょう。
「希望」は誰でも簡単に書けそうで、実は難しい項目です。希望を云うためには、正しい自己評価が必要になるからです。年齢や職歴・スキル・学歴・資格・転職回数などから考えて、自分にはどれほどの価値があるのか。転職市場においてどの程度“売れる”のか。それを踏まえたうえで希望を書くべきです。「特に根拠はないけれど、年収800万円欲しいなあ」程度であれば、書かない方が良いでしょう。

扶養家族

配偶者を除き、養わなければならない家族が何人いるのか書きます。

配偶者

結婚していないなら「無」、結婚しているなら「有」とします。配偶者とは、妻から見た夫、夫から見た妻のことです。

配偶者の扶養家族

「有」「無」で書きますが、配偶者が「有」であることが前提となります。

配偶者(妻or夫)はいる、扶養義務がある…配偶者の扶養義務「有」
配偶者(妻or夫)はいる、扶養義務がない…配偶者の扶養義務「無」
配偶者(妻or夫)はいない…配偶者の扶養義務 未記入

たとえば妻が求職者で、夫の収入によって生活しているとすれば、配偶者(夫)の扶養義務は「無」です。あるいはまた、たとえば妻が求職者で、夫が無職で妻の収入で生活してゆくということであれば、配偶者(夫)の扶養義務は「有」となります。相手の経済的な面倒をみなければならないのかみなくてよいのか、ということです。


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